雨宮まみの訃報にて
雨宮まみ氏を特に愛読しているワケではないのだが、
今年の春ごろの北条かやと能町みね子の代理戦争を
ニヤニヤしながら友人と笑っていた。
オープンメディア使って、傷ついてるだの失礼だの大切にしてきたモノだの
一体どんな感情で戦ってんだ両者?wと不思議で仕方が無かった。
加えて、能町氏なと当の問題である「こじらせ女子」の元祖ではない。
完全なる代理戦争で、性転換しサブカル女子という難儀しかない
路線で生きてる彼女の精神性とか色々含めて謎ばかりであった。
能町氏は以前も、小野ほりでいと星野源のこじらせ女子代理戦争を
していたので、またかよw的な心情もあった。
今、雨宮氏の訃報を受けて笑ってはいけない事だったんだな・・・と感じる。
最近の彼女のエッセイ等を改めて読んで感じる彼女の感覚のフレッシュさ。
いちいち感受する感性がフレッシュなのだ。
思春期のどうにもならないフレッシュ過ぎる感受性ゆえに
常に付きまとっていた閉塞感を彼女は40歳になっても受けていた。
正直、私は二度と若い時代に戻りたくないと思っている。
楽しかったが、やはり色々な感情に過敏すぎてシンドイ思いをしていた。
今は中年のばばあの図々しさを大いに謳歌し感情の落とし所もある。
なんでこんな事で傷つくのだ?と、中年を振りかざしていたなと
友人は言う。まさに、その通り。あの時は笑ってゴメン、と今更思う。
我々の様に図太いババアになる人もいれば雨宮氏のようにフレッシュな人もいる。
そんな彼女を知っているであろう能町氏はそりゃ代理戦争するわ。
自分が図太いババアで己の感情を処理していくのは良いが、
他者の感情までババアサイズで処理してはいかんなと思い知らされた。
雨宮氏の訃報にて、骨の髄まで図々しいババアになる歯止めとなった。
ご冥福をお祈りします。