生活をする

日々の記録

インナー田島

先日、古くからの友人たちと忘年会をした。扱いにくいおばさんの集団である。

友人の一人が、

「会社で私が子持ちのパートさんに嫉妬している事になっている・・・・」と

心底嫌そうな顔をしてビールジョッキを片手に呟いた。

 

わかるわぁ~~!!!!

あれさー、馬鹿にし過ぎなんだって、ババアを!

 

悲痛な表情の彼女に身を乗り出して共感。

私の中のインナー田島が大暴れである。

 

以前、同僚の糞ビッチぶりに愛想が尽き、そこそこ仲良くはしていたが、

限界点に達した時点から業務以外での交流を断絶した事がある。

無駄口も一切叩かなくなった上に、あまりの塩対応に同僚(男性)達がざわつき、

「キツイわぁ~」的な事も耳にしたが、仕事場に遊びに行ってるわけではないので

業務に支障さえきたさなければ私に負は無いので完全にスルーをしていた。

色々とこちらとしても言い分はあったが、一々説明なぞする必要もない。

 

そんなおり、上司と飲む機会があり、糞ビッチとの件について話す事になった。

諸々の経過と自分がいかに彼女と価値観の相違があり相容れないかを

酒の勢いもあり、洗いざらいベラベラと話した。

「あーそりゃお前が無理になっても仕方がないわ・・・」と納得の様子だったのだが

普段はババアの琴線に触れる事など皆無な上ジェントルかつマッチョな九州男上司が、

ババアが瞬時に修羅の顔となるような発言をかましてくれた。

 

「嫁さんと話していて、彼女(糞ビッチ)は結婚もしていて子供いるし、

お前は一人なワケだから色々と思う所があんだろうって話してたんだよ」

 

言われた瞬間は完全に脳が処理出来ず、間抜けな顔をして

「なんで?彼女の既婚と私の独身が関係あるんですか?」と

相当不思議顔で聞き返してしまったが、直ぐに上司の含む意味が脳全体に伝わり、

顔には出さないようにしたが、なんとも言えない感情で爆発しそうになった。

 

彼女の個性&パーソナリティが嫌いなダケで、

彼女に付随するオプション的な要素など興味など無い。

そういうったマウンティング的な意味合いの感情を私が持っていると思われている事が

私にとっては非常に不愉快な上に侮辱なのだ。

「嫉妬」という感情を誰にであれ表に出せてしまう女性は可愛いのかもしれないが、

自分にとっては性器を晒して公共の場で音痴な歌を披露し、

キレのないダンスをドヤ顔で踊っている以上に恥ずかしい行為である。

加えて言えば、好きで一人でいる自分に向って

「伴侶もなく、子供もいないババアは、

家庭生活をしている女性に対してキツくあたってしまう」

というステレオタイプな発想に、我がインナー田島は脳内で大暴れである。

 

以上の事を、どれだけ説明した所で負け戦感は否めない。

もうコレは当たり障りなくこの話題を終わらせるしか自分には道はないのだ。

悔しい・・・どれだけ楽しくババア生活を充実して送っていても、

己の心の内を説明をすると負け戦になってしまう世の中などポイズン過ぎる。

 

そこそこ稼いで好き勝手にやってるババアは本当に好きで一人でいるのだ。

負け惜しみに聞こえるのかもしれないが、事実なのだ。

人に合わせる事などストレス以外の何物でもなく、

そのストレスというリスクを負ってまで好きで好きで仕方が無い男など、

そうそういるもんでもない。

充実した人生に敢えてストレス抱えたい人間などいるのだろうか?

おまけに、結婚に興味がないのだ。子供など煩い上にストレス要因が多すぎる。

好きで一人でいるのに、知らない所で憐憫の目でみられるとは、何たることか・・・

 

何とか「頭湧いてんのか?」と

世話になってる上司に暴言を吐く結果とはならなかったが、

私の中で心の澱となったのは明らかである。

おまけに何だか知らないけど、「絶対大丈夫だから」と連呼までされた。

そんなの自分が一番知っている。大丈夫では無い要素が何もない。

 

結婚の報告をした時に、心底嬉しそうな表情をした上司。

ありがとうという感情だけで済ませば良いのだが、無理である。

 

世の中全部のババアが好きで一人でいるワケではないが

ホントに好きで一人でいるババアは一定数いる。

そんなババアを不当に扱わないでほしい。

税金を沢山納めて、消費に貢献している。